もちが好きな君が好き

誇らしげに笑おう、ほら

俺の俺節

 

 

 

 俺節千穐楽から2週間が経ちました。はっや。


舞台を観ながらあそこまで涙を流して嗚咽をこらえたことは今までなかったし、きっとこれからもないと思う。
 
本当に素晴らしい舞台だった。
素晴らしい脚本演出、素晴らしい舞台セット、素晴らしい音楽、素晴らしいキャストの方々。
そしてその真ん中に自分が大好きで大好きでたまらない人が立っていることが、信じられないくらい誇らしかった。
 
 
いつまでも引きずりそうだし、引きずれるけれど、安田くんもレンジャーで一区切りつけてるし、もうツアーも始まるし。え、明日から?はっや。(二回目)
自分の中で一区切りしようと手を動かしてます。
 
でもやっぱりこの熱い感情とか、ちょっとポエミーな感情とか、はっきりと覚えてる舞台の内容を忘れたくないので、備忘録的な感じで書きます!自己満です!というかいつもいつでも自己満の中で生きてます!笑
 
 ありがたい事に何度か観劇出来たので、いまなら舞台初めから終わりまで、大体のセリフとか、立ち位置とか、舞台装置の動きとか覚えてるけれど、それを文字に起こす気力がないので、好きなところを抜粋し書きます!
 
好きなシーンもたくさんたくさんあるけど、いかんせんキャラが大好きすぎるので、今回は各キャストさんごとに好きな役や、その周りのシーンのセリフだったりを覚えてる限りで書く!たのしい!
 
 
全キャスト28名!
(役名はプログラムに記載されているものを抜粋させていただきました)
 
先に主演の方々書くと場面が被りそうなので、公式サイトに記載されていたモノを参考に
 
加瀬澤拓未さん 久保貫太郎さん 倉沢学さん 嶋村太一さん 高山のえみさん
寺井義貴さん 深澤千有紀さん 松本亮さん 三土幸敏さん 村上航さん


進藤ひろしさん 今國雅彦さん 稲葉俊一さん 草彅智文さん 曽我部洋士さん
溝端育和さん 熊谷学さん 森崎健吾さん 後東ようこさん 藤田宏樹さん

 
桑原裕子さん  中村まことさん 六角精児さん 高田聖子さん 西岡德馬さん
福士誠治さん シャーロット・ケイト・フォックス さん 安田章大さん
 
 の順で書きます!なのでシーン等は順不同です!
◆セリフの名前表記のないこの色はコージのセリフになってます!
◆ACTシアターでの観劇でしたのでそちら基準です
耳コピは舞台のキーに合わせています 
 
 
よし、
 \これは大勝負だぞ!!!/ (何の) 
 
▼もくじのようなもの▼
◇◆◇◆◇◆◇◆
 

加瀬澤拓未さん

(執行猶予/警官(肩こり)/サラリーマン/社員/ダメ上司/盆踊り/隻眼)

 

加瀬澤さんはなんといっても取り調べの刑事さん(ベテランぽい方)!

肩こりもちなのね。プログラム見て知った~

 

場面:取調室(舞台下手)◆2幕

 

階段に座り、「演歌を、聴きたいです」と告げた後、口ずさむテレサ

テレサ「しらかば~♪ あおぞ~ら」

その曲を聴き、刑事二人が顔を見合わせ、何の曲だかわかると一緒に口ずさむ。

刑事二人「「南風~♪」」

刑事「北国の春!上手い上手い!」

テレサ「歌詞の意味を知る前からこの歌が好きでした」

刑事「たしかにメロディも秀逸ですからね」

テレサ「いえ、きっとこの歌じゃなくても好きになってました。だって、歌詞とかメロディじゃなくて、気持ちが、飛んできたんです。私、あの人が歌ってる時の、気持ちを、好きになったんです」

刑事「あの人って?」

刑事「千昌夫だろ」

テレサ「あれは私の、気持ちでした。でもどうして、彼の中から、私の、気持ちが出てきたんでしょう…」

刑事「…千昌夫の連絡先知ってるか?」

刑事「いや…」

 

 

テレサがコージのことを、コージの歌を好きになったことを語る切ないシーンなのに、めちゃめちゃ笑えるセリフでもあって、泣けて笑えるこの舞台の見所の一つでした!

すっかり仲良くなって「テレちゃん!」って呼ぶのも可愛かったな。

 

あとクライマックスの俺節絶唱中に「すみません!!!時間です」でテレサ連れて行くのも加瀬澤さん演じる刑事さんだった。

流し回ってる時の係長も好き!

 

執行猶予と隻眼は一体どのキャラなのだろう…。

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

久保貫太郎さん

(大橋/性病/地縛霊/主婦1/引越し屋/ファン1

 

大橋にパートのおばちゃんに最後のプラギャラのファンが特に印象的でした。あとは個人的に久保さんが演じる引越し屋さんもついつい目で追ってしまっていた。

口が悪くて臭いらしい大橋!北野先生のまじめにちょっとボケてる感じといいコンビネーションだった!

 

「ちょっとー、なになにー?」

「気にしちゃだめよー」

「じゃあ黙ってなさいよ!」

「なにこれなんなの!」

「いい加減にしなさいよ!」

 

きっとこの文字を読むだけで久保さんの声で再生される方も多いはず!

男性キャストが女装している場面が多かったけれど、中でも久保さんの女キャラは凄く印象深かったし、緩急の「緩」の部分を沢山担ってくれていたなぁ。

 

1幕終わりの「命くれない」を横一列で歌う時、コージの横に居たので自然とよく見ていたんだけれど、じりじり詰め寄ってヤクザからナイフ奪ってて凄い!笑

 

あと久保さんはいつもカテコでみれん横丁の歌うたうときに、歌詞がわからないシャーロットの横にいて、耳元で歌詞を先に言って教えてあげてたのが印象的だった!優しい人だな(cv.コージ)

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

倉沢学さん

(陛下/先輩/ビームス/盆踊り/悪巧/通行人/警官(禁煙中)/引越し屋/ファン)

 

みんな大好き陛下!!悪巧悪徳先生と、あとテレサを連行した警官。

本当に陛下は愛すべきキャラだったな…まえにtwitterでも呟いたけど、大野の旦那初登場シーン。

 

場面:みれん横丁(橋が舞台中央奥で繋がっているver)◆1幕

 

仕事終わりのコージとみれん横丁の住人。

人前で歌うのがめぐせぇコージに「将来プロになるになるお人はこんなところで歌えねぇってか」と文句を言う住人に、そんなことないと首を振る。

舞台上手から登場する大野に気づく横丁の住人。

 

住人「あ!大野の旦那!」

住人「「「旦那~~~!!!」」」

 

階段を駆け下り大野に群がる住人。それを見下ろすコージ、オキナワ、住人(人殺し)。

住人「旦那!1曲歌ってくれよ!!」

大野をもみくちゃにする住人に見かねて陛下が舞台上手かなだめる。

陛下「おーまーえーらー!!旦那も商売でやってんだ!金を払わないのは失礼だろ!」

近づきながらそう言う陛下に、落ち着きを取り戻す住人。

陛下「で、旦那はいくらでやってんだっけ?」

大野「3曲1000円」

陛下「よぅし!俺が…300円出してやる!残りはお前らカンパしろ!」

ポケットをまさぐり出した300円を握り締めた拳を天に掲げる陛下。

陛下「おう、うん…え?こんなに?316円!!」

大野「足りねぇじゃねぇか!」

住人(置き引き)「飯代は残しとかねぇと、明日も重い荷物担がなきゃならねぇんだからよ」

大野「じゃあ歌なんか聞いてる場合じゃねえよな」

住人(放火魔)「ただ荷引いてるるだけじゃ、馬や豚と一緒だ、畜生だ!夜にこうやって酒を飲みながら歌を聴く。その時やっと人間に戻れるんだよ!頼む、俺たちを人間にしてくれ!」

大野「…五木ひろしでいいか」

♪ 暖簾

 

この時の陛下の「いくらでやってんだっけ?」のいい方と、足をクロスさせて、片手を背中に、片手を胸に添えるポーズが大好きだった…可愛い…。

 

警官のいう「おろしの美味いカツ」も食べてみたいなぁ。

 

ヨシコちゃんの父親でもある悪巧悪徳先生!

「みなさーん、脱税してますかー!」

「好きな色はワイロです」

毎回アドリブ楽しみでした!

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

嶋村太一さん

(のぞき魔/金貸し/出張中/肩にオウムの男/盆踊り/司会者/通行人/引越し屋/ファン6)

 

覗き魔さん、出張中のサラリーマン、司会者が印象的だったなぁ。

嶋村さんはずっとどこかにいたイメーシ!

なんたって俺節が始まってまず最初の台詞が嶋村さんだった。話し方も話し声も全然違うから、金貸しが嶋村さんだとなかなか認識出来なかったー!すごい

 

場面:雪ふる青森の田舎町 ◆1幕

 

金貸し「なーんだよまた利息だけかよ。こんな田舎町まで足運ぶ身にもなってけろ。こんなはした金じゃいつまで経っても元の借金減らねぇよ」

ばっちゃん「わかんねぇよ」

金貸し「一人で孫育ててるばぁさんのとこ取り立てに来るの気分悪いんだよ…だーいたい孫は達者なのか?」

ばっちゃん「おかげさまで」

金貸し「人の目もまとみに見て話せない男だったよな?大丈夫なのか?しっかり孝行してもらえよ。おい!…ケッ…また来月!!」

 

 

あと、司会者が本当に居そうな絶妙さだった。失礼なことも言うけど。

「さて、毎年恒例墨田区東向島歌謡コンテスト、後半戦に行く前に改めて司会の方々をご紹介いたします。あちら右から墨田区区議会議員、悪巧悪徳先生!芸能プロダクション戌井企画社長、戌亥辰巳さん!そして、漫画家のマンボ好塚先生!そして、お隣がスペシャルゲスト!当時は17歳でしたかねー?あのスーパーアイドルが、ここ紳士服の青山さん駐車場特設会場にやってきてくれました!寺泊行代ちゃん39歳!(年齢言うな)

 

 嶋村さんのツイートよく見てました!

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

高山のえみさん

(アイリーン/付き人1/マネージャー/盆踊り/バックダンサー)

 

付き人もバックダンサーも可愛かったけど、やっぱりアイリーン!

めちゃめちゃいい味出してたなぁ。のえみさんは一言の印象がすごく強い。

大混乱の中での「あんたはこっちー!!!」

扉覗きながらの「だいじょーぶー?」

付き人の(北野先生立ちション)止まらないんですかー!?」

コージのステージを知ってからの「プラネットギャラクティカ???」

 

 のえみさんスタイル抜群で唇がセクシーだったなぁ

 

◇◆◇◆◇◆◇◆ 


寺井義貴さん

短足/サラリーマン/社員/失踪中/店主/盆踊り/マンボ好塚/通行人/引越し屋/ファン5/横丁の住人)

 

パンチパーマに剃り込み?に薄く色づいたサングラスにガラシャツにスーツという「いかにも」なヤクザ。もしかして役名は「短足」?

時折とても声が高い。そんな声高セレクション二つ!

 

ヤクザ:寺井義貴さん

部下A:今國雅彦さん

部下B:草彅智文さん

 

 

場面:みれん横丁 ◆1幕

 

舞台奥からテレサが住人に抱えられてくる。その様子を舞台上手から訝しそうに見つめるコージ(嘔吐直後)

 

住人「すんげぇもん拾ったぞー!」

住人「外人の女だ!」

テレサ「oh、助けて下さい」

テレサに一気に群がる住人たち、見かねた陛下が声を上げる。

陛下「いーいかげんにしろ!順番を決めよう!」

住人「俺一番!」

陛下「二番!」(ちゃっかり陛下)

テレサに向かって一列に列を成す住人、付き飛ばされる当たり屋ちゃん。かわいそう

住人「あ!!もしかして、病気もちかもしんねぇ」

オキナワ「よーし!コージに毒見させよう!」

ぎょっとした表情のコージに群がり、ズボンを脱がせようとする住人たち。

ヤクザ「あーーーいたいた」(高音)

かなりの高音で発しながら舞台奥から登場するヤクザ三人。いかにもヤクザな風貌にサーッとテレサから離れる住人たち。

ヤクザ「わりぃな、それ、うちの大事な商品なんだわ。あれぇ、もしかしてお前ら、グルになってこれを逃がそうとしたんじゃないだろうな?」

「「「いえいえいえいえ」」」

部下Aが威嚇するように舞台上手にいる住人(夜逃げ)に近づく。

「いえ、本当に違います!」

一発殴られる夜逃げさん。理不尽。

ヤクザ「行くぞ」

テレサ「Ahhhh、助けて…」

 

コージ「ちょっと待ってけろ!」

オキナワ「おいコージ」

ヤクザ「もしかして、俺らに言ってんの?」

コージ「なんか、上手く言えねぇけど、おら、このままその人連れて行かれんの、嫌だな」

物凄く下からものを言うコージを慌てた様子のオキナワが舞台上手まで肩を掴みながら押すように連れて行き諭す。

オキナワ「あの手の方々には逆らっちゃいけぇんだよ」

コージ「それが東京ってやつだべか」

オキナワ「お前の田舎だってそうだろ」

コージ「んだな!!どこでも一緒だ」

急に火がついて今にも飛びかかりそうなコージをオキナワとその側でヤブや幻覚が「しーっ!」と宥める。

オキナワ「どうぞどうぞ、行って下さい」

ヤクザ「いや、なんか俺はむかついたね」

部下Bに舞台上手の階段付近まで詰め寄られ、思いっきり殴られるコージと止めようとして部下Aに蹴られるオキナワ。逆らっちゃいけないと言いながらも殴られてるコージを助けようとしてくれるオキナワ良いやつ。

テレサ「止めて下さいお願いします」

ヤクザ「おい!!…もうちょっと殴っとけ」

部下AB「「へい」」

もうぼっこぼこよ。殴られる演技上手すぎて見てて痛い…

テレサ「あぁ…」

ヤクザ「よく見とけ、こうやって知らない人にも迷惑かかるんだよ」

テレサ「わかりましたわかりましたから」

この時テレサの瞳から涙が流れてるの美しかったな。

 

オキナワ「どうもすんませんでした」

下手側で土下座をするオキナワが、倒れてるコージ背広を引っ張り土下座させる。

コージ「すみません…」言い方可愛い)

オキナワ「ご苦労様です」

部下Aがオキナワを蹴り、コージの背広に唾を吐きかけさって行く。

コージ「待て!!!」ちょっと前までの可愛いすみませんとのギャップ鬼)

土下座したままのコージからどすの聴いた声が響く。

オキナワ「おいコージ頼むから黙ってくれよ」

オキナワの懇願も届かず勢いよく立ち上がったコージはヤクザの前に立つ。

コージ「謝れ!!」

部下A「はぁ?殴られておかしくなっちまったんじゃねぇの?」

背広の襟に部分を掴み、勢いとまらぬまま訴える。

コージ「ばっちゃんの背広に謝れ!」

部下B「意味わかんねぇんだよ!」殴られる

コージ「おら、この背広にクニ背負ってきてんだ!謝れ!!」

部下A「あぁそう!」殴られる

コージ「このままじゃ、二度とばっちゃんに顔向けできねぇ」

床を這い蹲るように部下Bの足元に縋りつくコージ。

部下B「しつけぇな!」蹴られる

コージ「謝れ!!」

部下A「何の話してんだよ」殴られる

コージ「謝れ!!やんだば…殺せ!!!」

部下B「意味わかんねぇよ!」

部下Bに木の棒で思いっきり頭を殴られて倒れるコージ。

「「あ!!」」

部下B「行こうぜ、乞食殺して捕まったんじゃ割りにあわねぇ」

 

コージ「待てぇ!」

部下A「しつけぇんだよ!!」殴られる

殴られた弾みで上手側にある手摺みたいなところに手を掛け、それを軸にぐるっと回って転ぶ。(ここがいつもひやりポイントだった><)

コージ「今度はおらの番だ…おらが、おらの武器でお前たちを殴るど」

先ほど掴んだ鉄筋を掴み、背を預け立ち上がる。

キーンとシの音が鳴り響く。(一音目の確認の意味もあるかな)

 

♪港 

 

 

「いーてーつーくー…ようーーなー港でーひとーりー」

 オキナワ「おいコージ…?」

「あんたのー!帰りをー…待ってーおりますー」

「あんたの」の部分で指を差され、睨み付けるようなコージの気迫に思わず尻もちをつく部下A。そこからオキナワのギター、住人のコーラスも入り、その迫力に尻込みする用に舞台中央に集まる部下AB,何かを考えるように聴くヤクザ、泣き笑いのような表情を浮かべるテレサ。歌い終わると同時にコージはその場に倒れこむ。

 

ヤクザ「二番まで歌われたら謝っちまうとこだった」

 

 

まじで??ヤクザやってるけど根は清いのか??と初日は思いました。

 

 

 

 場面:みれん横丁前(夜) ◆1幕

 

深夜に小屋主からヤクザに踊り子たちの引渡し。

ヤクザと合流した時、エドゥワルダが自分の髪の毛を撫で付けながらヤクザに近づいていく。その様子を不思議に思っているのはマリアンとテレサの二人。

 

エドゥ「あのさー、最近この辺りで、痴漢が出るらしいのよー」

ヤクザ「触らせてやれよ」

エドゥ「おまわりさんのパットロール多くなってるよー」

ヤクザ「で?」

エドゥ「だからー!あたしはビザ切れてるし、シャオなんかパシュポート自体偽者なんだよ!見つかったら終わりだよ?」

ヤクザ「どうしろって?」

エドゥ「裏道から行きましょうってだけの話ぃ!」

顔を近づけ0距離で睨み合うような二人。

ヤクザ「…ぃよーし!(高音)案内しろ」

エドゥ「あい」

マリアン「エドゥアルダ」

最後尾から近づいてくるマリアンにエドゥアルダは両手を合わせながら謝る。

エドゥ「ねぇさんごめん!勝手なことして!」

ヤクザ「おい」

エドゥ「こちらでございますー!」

エドゥ「はい、あんよが上手、鬼さんこちら」

部下B 「あれ?この横丁…この前に来ましたよ」

踊り子「「「%&$‘*&%#!!」」」

 

このあとデモ行進(午前二時)に巻き込まれていったり、横丁に住人たちに圧倒されても寺井さんのヤクザは動揺した表情を浮かべてなかったな…場数が違うのかもしれない。

 

あと引越し屋さんの車要因の時、大変そうな位置にいらっしゃった。

おっつかれ様でしたー!(シャオ風)

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

深澤千有紀さん

(橋本/熟年カップルの女/売春婦/盆踊り/通行人/仲居)

 

橋本さーん!!!

 

場面 工事現場付近 上手に工事現場の柵◆1幕

 

テレサに流しのことを話した後…

 

テレサ「コージは、歌わないの?」

コージ「おらの歌は喉まで出かかってるけど、滅多に出てきてくれねぇんだ」

テレサ「コージの歌はshy、なんだね」

コージ「へへへ、わかんねぇおらにも」

テレサあの故郷へ、かえろかな~かえろうかな~♪」 

コージ「え!その歌…歌うと怒られないの?」(言い方可愛い)

テレサ「でも、あれから、みんな、いつも歌ってるよ」

コージ「え…へぇ、あはは、そうなんだぁ」嬉しそう可愛い)

テレサ「コージの故郷は、どんなところ?」

コージ「雪がたくさん降るよ」

テレサ「えー!同じ!ウクライナも雪降るよ?」(すごく可愛い)

コージ「とっても寒くて」

テレサ「あっは、それも、同じだよぉ」(はちゃめちゃ可愛い)

コージ「でも、とっても………いいところだったよ」

テレサ「…同じだよ」

 舞台上が暗くなり、ピンスポットで照らされる二人。切なげな表情を浮かべて向かい合い、少しずつその距離が近くなる。

橋本「あたしの田舎の山梨も雪降るよ!寒いよー!同じだね!!!」

「あと信玄餅が美味しいよ!いつも持ち歩いて、人肌にあったまってるよ!食べる?」

 

この後の

テレサ「食べないで(小声)」

からのノールック信玄餅投げが可愛かったーー!!!

二人が会話している時に柵の前で遠くを見つめながらチュッパチャップス的な飴舐めてる橋本さんの表情と動きが凄く気になって、二人を見たいのに何度も視線を奪われたな…笑

 

♪曲名不明(ピアノBGM)

 

 

あと、深澤さんは舞台が始まる前からtwitterでちょこちょこ写真を上げていたので、舞台初日でお見かけした時に、あ!深澤さん!ってすぐにわかってなんか嬉しかった。

一番星ブルース前に、おっちゃんとオキナワが話してる時にスーツ着た深澤さんが小さい巾着(お弁当入れる感じの)持って話しながら颯爽と歩いてるのとか、その後の一番星ブルースでスーツで歌ってるのとか、なにかと目で追ってしまう方でした。

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

松本亮さん

(放火魔/警官(眼精疲労)/後輩/中古車屋/盆踊り/作家志望/オカマ)

 

松本さんは、陛下の所で上げた「ただ荷引いてるだけじゃ、馬や豚と一緒だ、畜生だ!」の台詞が凄く好きだったな!それ以外だとなんと言っても若い方の刑事さん!

刑事「へー!行ってみたいなぁウクライナ!」

刑事「お前その顔でヨーロッパかよ」

刑事「はい、この顔でヨーロッパです」

とか、テレサとハイタッチしてわざと痛がったテレサジョークかよ!」と突っ込みを入れたり、仮釈放?の時に、「テレちゃんさん!!」と呼んだり、声が印象的だったので要所要所で鮮明に思い出します(しみじみ)

 

「全部燃えちまえばいいんだー!!!」

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

三土幸敏さん

(人殺し/運送屋/社員/盆踊り/引越し屋/ファン)

 

おっちゃんはいい所でいい助言くれたり優しい言葉くれるのに、人殺しって言うギャップが。

 

 場面:みれん横丁 ◆1幕

 

巡業で熱海に行く日、なんとかそのことをコージに伝ようとみれん横丁に足を踏み入れた橋本さん。不安そうに辺りを見回しながら進む。

住人「よぉ姉ちゃんどうした、こんな所まで」

舞台下手の建物にいる住人が橋本さんを見つけて声をかける。

橋本「あの…」

住人「いいよ言わなくて、殺して欲しい男が居るんだろ?この男がひとり五万でブスッとしてくれるから」

橋本「あの、こちらに海鹿耕治って方居ませんか?」

おっちゃん「コージ??コージは友達だからよぉ…友達は七万は貰わねぇと殺せねぇな

橋本「殺して欲しいんじゃないんです!」

 

 

二万上乗せで殺すんかーい!笑

と誰もが思ったはず。

 

 場面:町中 ◆2幕

 

サラリーマンたちが忙しく行きかう中、大量の空き缶をいれたゴミ袋を積んだ自転車に乗って、みれん横丁の歌を歌いながらふらふら進むおっちゃん。新聞歩きながら見ていたサラリーマン(嶋村さん)にぶつかりそうになり謝っていると、後ろをオキナワが通る。おっちゃんに気付いたオキナワは気付かれる前に立ち去ろうとするがその前に気付かれ声を掛けられる。

 

「オキナワか?」

「おーおっちゃん、こんなとこまで来てんのか?」

「コージは?…お前、今何してんだ?」

「元の仕事に戻っただけだよ」

「ギターどうしたんだよ」

チンピラ「行くぞオキナワ」

「オキナワ!お前あの横丁ではしっかり者だったけどよ、外に出ると俺と大して変わらねぇ半端者だってことはわかってたぞ…いつ戻ってきても歓迎するからな

「気軽に優しくするなよおっちゃん、これでもそういう言葉に期待しちゃう男なのよ。で!裏切られて、人並みに傷ついて、あぁいけねーいけねー、俺はイヌコロだったって思い出すわけよ…アオーーン」

♪一番星ブルース

 

ここからの流れはとてつもなく切なかった…あと一番星ブルースのイントロの入り方絶妙…おっちゃんは優しい…でも人殺し…

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

村上航さん

(米村主任/助平/幻覚/課長/学生3/盆踊り/引越し屋/ファン

 

もはやテレサ係!バター!

ストリップで揉めた彼の名は「助平(すけべえ)」なのかな? 

 

 

場面:バスエ劇場 ◆1幕

 

テレサを巡ってどんどん金額を積み上げていく二人。

出張中「2万あったらヘルスいけるぞ」

性病「なぁ兄ちゃん、五千円までだった俺貸してやるぞ?」

等々の声を受けながらマネージャーが疑問を抱きコージに投げかける。

マネ「本当にそんなにお金持ってんのか?」

オキ「持ってねぇよな!帰るぞ」

オキナワに引っ張られるコージにステージ場に居たテレサが小さく手を上げる。

テレサ「私貸します!…貸します、お金」

テレサの声を受け、思いっきり踏み出した足と大きく広げた手のひらを向けながらコージが言う。

コージ「五万!!!!!」

助平「なーにーそーれー!なんかさ、もう違うじゃん!!気持ちそっち向いてんのわかってて抱くの、バカみたいじゃん!!」

マネ「おいテレサそれはねぇよ」

助平「いーよこうなりゃ嫌がらせで抱いてやるよ!」

財布からお金を出し、ステージ脇に叩きつける助平。

助平「はい16800円!どうせそいつ金持ってないんでしょ!」

そのまま赤いカーテンの向こうに誘導されるテレサは、訴えるような諦めたような悲しげな表情でコージを見つめる。コージは思わずカーテンの奥に潜り込むがすぐに助平に引きずり出された。

助平「なんなの!?」

コージ「堪忍してけろ!」

助平「いや、別に怒ってないから。ついてくんな」

(え???怒ってないの???優しい!!タンバリン首にはめちゃうくらいウキウキしてテレサ買って、邪魔されて、テレサにも振られたみたいになったのに!)

コージ「歌で!!!歌で堪忍してけろ!」

オキ「おいコージ!」

コージ「五万円分歌うから!!」

マネ「お客様のお帰りだ」

マネージャーの声に下手の階段上からボーイが二人降りてきてコージを引っ張り出そうとする。

助平「いーよいーよ!俺、聴いて見たいもん、五万円分の、うたぁ??」

そう言うと、そのままステージ場に胡坐をかいて座る助平。

上手に居るコージの表情は興奮したままの様子で息が荒い。

「オキナワ!北国の春!」

「どうなっても知らねぇからな!!」

 

 

回数を重ねるごとにここの「うたぁ?」の言い方が憎たらしくなっていった…笑

そのあと結局テレサ抱けないし、もみくちゃの中きっと16800円は消えちゃっただろうし…不運だったな、耳元で歌った北国の春が16800円分だったと思って堪忍してけろ。

 

あと長髪の幻覚さんかな、凄く良い味だしてたしきっとアドリブがめちゃめちゃ多い住人だった!「巨泉か?」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

進藤ひろしさん

(プラネット(紫)/盗撮魔/ヤブ/業界人/社員/盆踊り/主婦2/メッキ工場長/引越し屋/ファン)

 

 

プラネット(紫)が髪の毛めちゃめちゃ気にしたり、顔の角度気にしたりでナルシストキャラ爆発していた!笑

住人の時の服装がお医者さんっぽいなぁと思ってたら「ヤブ」なのね笑

 

あと、サンドイッチ工場で久保さんと一緒にテレサ慰めてくれた主婦さん!

「あんたの話し方の方がおかしいわよ」

「うん、がんばろー」

 

メッキ工場長はスナックで一緒に飲んでたちょっとハゲたあの人かなー?

「正直に商売してる方が」の人!コージの北へで泣いてくれたお客さん!

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

今國雅彦さん

(プラネット(黒)/サラ金社長/痴漢/歯痛/東京の学生/社員/学生4/盆踊り/引越し屋/ファン/横丁の住人)

 

 今國さんはコージことボコボコにしてたなぁ、寺井さんのとこで記述してるのでそちらに!

あの部下Aの役名はどれに当てはまるんだろうか…歯痛?

友人と話してたんですけど、コージが必死に謝れ!!クニに帰れねぇって言ってるのに「あぁそう」って興味なさそうに言ってるの辛辣だったな笑

 

あと、プラギャラがリハ終わりで捌けてくとき、メンバーカラー黒の今國さんが一番最後にはけ行くんだけど「おっかっれったー!!(お疲れ様でした)」って言って捌けてくの初日に見たときめちゃめちゃ笑ってしまったし、どんどん酷くなっていって面白かった笑

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

稲葉俊一さん

(プラネット(黄)/警官(二日酔い)/夜逃げ/東京の学生/社員/氷室/学生1/盆踊り/猫背/引越し屋/ファン)

 
稲葉さん、住人の時手ぬぐい顔に巻いてたのは夜逃げだったからなのね笑
理不尽にヤクザの部下に殴られた夜逃げさん…
 
あとテレサ自分で入管に通報して、警官がコージの家に来てた時、上司?の警官の話をまじめに聞いていた警官は二日酔いだったらしい笑
 
「あの店はさぁ、おろしが美味いんだよな」
「おろしですか?」
「カツが美味い店はあるんだけど、おろしまで美味いってのは名店の証拠だな」
「へー」
 
確かにこうやって思い返して見ると、割と聞き流してる感じなのは二日酔いなのか、二日酔いなのに先輩の話をちゃんと聞いているのか…
あと氷室ってどのキャラ… 
 
 
◇◆◇◆◇◆◇◆
 

草彅智文さん

(プラネット(青)/未成年/鼻炎//東京の学生/社員/学生2/盆踊り/通行人/ファン/横丁の住人)

 

草彅さんもコージをぼこぼこにしたひとり…(上の寺井さんの所に記述アリ)

役名は鼻炎かな?ってことは今國さんの役は歯痛であってたかな?

歯痛と鼻炎のコンビだったのか笑

「乞食殺して捕まったんじゃ」と言う割りに拾った木の棒で思いっきり殴っていた鼻炎め…!

 

プラネットはメンバーカラー青だったので、自然と目で追った方も多いのでは。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

曽我部洋士さん

(プロデューサー/印鑑屋/サギ/運送屋/社員/盆踊り/通行人/引越し屋)

 

ママと最初にデュエットするスナックのお客さんとディレクターが一緒の方って、公演中は気付かず終わってプログラム熟読してから気付いた…プロデューサー声色全然違くない?すごい。

 

曽我部様!テレビ神奈川のプラギャラが持ってる番組、いつかコージも出して下さい…

 

そして曽我部さんはコージに一番最初に空き缶投げたプラギャラオタでもあった!毎回当たるんじゃないかってところに投げててすごいコントロール力だったー!

あと、千穐楽のカテコでテレサの通訳もしてた方!「oh、Hiroshi」ってシャーロットさんに言われててなんかきゅんときた…

 

◇◆◇◆◇◆◇◆


溝端育和さん

(スナックのママ/当たり屋/盆踊り/通行人/仲居/ファン3)

 

ママー!!!絶妙なママ感!

あと歌がめちゃめちゃお上手!!

 

 

ママ「ごめんなさいねぇ、ほらぁ、お向かいのプランタンさんも角の夢風船さんもカラオケ入れたって言うし、うちだけ入れないわけにも」

大野「なに、何の話?ちょっとこいつの話あんだ」

ママ「大野さんだって嫌でしょ!!!そりゃ来てくれるのは構わないよ、嬉しいよ?でも、もう誰も頼まなくなるから!!」

 

悲しい…でもこの後大野の旦那店に残るから慰められたのかな…横丁ビール飲みたいな…(関係ない)

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

熊谷学さん 

(金貸しの部下/場内整理/博打/熟年カップルの男/社員/お忍び/猫を抱く男/盆踊り/どっか/引越し屋) 

 

猫回しの熊谷さーーーん!!

 

最初の金貸しの部下として登場した時、ひょこひょこ歩いてて可愛かった。

あと、場内整理はプラギャラ前のスタッフさん!

 

「昨日(さくじつ)降った雨によりー、場内大変滑りやすくなっておりますー!」

って蛍光オレンジのスタッフジャンバーきて仕事してたらプラギャラファンに絡まれて気の毒だった…笑

でもこのセリフと登場の仕方で、一気に劇場内がコンサート会場になったから凄い演出だなぁ。すごい。

そして大切な猫もプラギャラファンに投げられるのであった…

 

役名の「どっか」とは一体…???

 

あと、熊谷さんは徳間さん主催のスクール出身の方らしい!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

森崎健吾さん

(スタッフ/置き引き/業界人/社員/印刷屋/盆踊り/通行人/引越し屋/ファン)

 

私、なんか凄く好きだったんですよね森崎さん…好き。

横丁では白タンクにサングラスしてたり、バー飲んでたり、コンサートスタッフだったり、上手の上段にいたプラギャラファンだったり、凄く目で追っていた…もみあげもすごい…。

 

「明日も多い荷物担がなきゃなんねぇんだからよ!」のときの、脚開いて腰落として、どっこいしょって肩に重い荷物担ぐジェスチャーとか。

 

 北へをスナックで歌う時、コージはこちらに背中を見せてるから、私はいつも森崎さんを見ていた。好き。へぇ顔から、わぁ顔になって拍手するの可愛かったなー!!!

 

♪北へ

 

 

 

場面:コンサート会場 ◆2幕

 

「はい!以上でリハ終了となります!本番もよろしくお願いしますー!海鹿耕治さんどうぞ!」

退場するプラギャラ。

「すみません、押してるんで巻きめで…今日は曲が変更になったとかで」

戌亥「カラオケテープ渡したでしょ」

「はい、なんか30曲入ってましたけどー」

 戌亥「何にする」

「え…あ、じゃあ」

戌亥「いいや、なんでも」

「と言われましてもー!」ここの言い方なんか好きだった

戌亥「じゃあ一曲目で」

「はい!すみませーん!一曲目だそうですー!」

 

「それでは段取り説明しますね、司会の方が呼び込みますので、こちらの印のところまで」

戌亥「あー、戌井さん」 

ここでプロデューサーが登場して、戌亥さんの態度の変化をまじまじ見せつけられる。

 

女装したファンも絶妙に女装が似合ってなくて凄くよかった!笑

森崎さんにお手紙書けばよかったな…

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

後東ようこさん

(シャオ・イェン/フリーアナウンサー/バックダンサー/付き人3/高知出身/オツム弱子)

 

おつむ弱子ー!!!!

セリフの量は少ないんだけど、動作とかめちゃめちゃ細かく演技されてた。

「ブットぉ!」

「えー、私も写真集だしたぁい」

「脱いだら終わりだもん」

「あ!私わかった」

「(笑)」

セリフはこれくらい、でも行代にお猪口出してお酌させたり、コージが熱くなってるの見ながらちまちまなんか食べてたり、爪磨いたり、最後にはファンデーション直してたり…オツム弱くて好きだ。

行代を全面的にバカにしてる感じがなぁ…若さを武器にして、逃げ恥のゆりちゃんの名台詞を言いたくなるキャラだった。(呪いからは逃げてしまいなさいのやつ)

 

あと、シャオ!可愛かった!黄色が似合う!

「おっ疲れ様でしたー!」の言い方が絶妙。関係ないけど、友人がめちゃめちゃ真似が上手い。

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

藤田宏樹さん

(プラネット(赤)/付き人2/スリ/布袋/盆踊り/引越し屋/ファン)

 

今回の出演者さんの中で一番若い藤田さん!

 

プラギャラ不動のセンター!

今夜はプラネット歌い終わりの「あ~~~~~」が

「あ~~あ~~あ~~~~」って上がって行く日もあれば、めちゃめちゃ長い日もあったり!

ちなみに今夜はプラネット弾いたやつ!

 

♪今夜はプラネット

 

 

イントロから弾けばよかった~

 

あと、北野先生の付き人!最初は男性ってわからなかったよ…!

なじみの良い流しの歌を聴きに来た時も唯一つれてきてた付き人だから北野先生のお気に入りなのか~

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

桑原裕子さん 

エドゥアルダ/才原/ヨシ子/ワニ女/ファン)

 

もう、本当に凄い!どのキャラもキャラ濃いのに全然別人で…舞台のプロってこう言うことかと見せつけられました。

 

 

エドゥアルダのテレサとの出前のやり取りも可愛かったし、マリアン姉さんとの消毒のやり取りも毎回面白かった!エドゥアルダはもう本当にブラジル訛りに聞こえるし、ブラジルコンビ凄かったなぁ…

 

コージをたきつけにきた時のセリフを一例に上げると、

 

「失敗したっていいんだよ。あの子にさ、失敗させてやりてぇんだよ。薄々駄目だってわかってることでも、飛び込ませてやりてぇのよ。あの子と一緒にさ、失敗してくれないかな?」

原文

 「しっぱい(おっぱいの発音)ちたっていんだよ!あの子にしゃぁ、しっぱいさせてやりてぇんだよ。うしゅうしゅ、駄目だってわかってることでも、飛んび込ませてやりてぇのよ。あの子と一緒にさぁ、しっぱい(おっぱいの発音)ちてくれないかな?」

 

 凄すぎる…。

千穐楽の1幕終わりにまず「もうエドゥアルダに会えない;;;;」と思って泣けました…それくらい好きなキャラだった。

 

 

あと、みんな大好きナホ先生!

今後日常で使ってしまうであろうセリフを発したキャラクターランキング第一位!!※私調べ

 

「ばぁ!」

「え?あ?ん?」

「いいのいいの!それでいいの!むしろその方がいいの!!」

「ぽかぽか」

「あーん!がんばろうねぇー!!」

 

あとちゃんと一所懸命(いっしょけんめい)て発音してらっしゃったの好き。

 

ヨシコもとんでもなく好きなキャラ!!

美味いちゅーはい飲めそうっす!!!

プラギャラのライブで、最初は誰よりも最初に帰れコールしたり文句行ってたのに、俺節1番のあとは文句言う友達を止めてくれたり…

そしてヨシコはCDデビューをするのか否か…

 

 

桑原さんが上げてたブログもすごく嬉しいこと書いてあって泣いてしまったし…

関係ないですが桑原さんご結婚おめでとうございます!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

ここからは好きなシーンに同じ役が出ていたりするのでまとめて?書いていきます!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

高田聖子さん/中村まことさん

 (マリアン/寺泊行代/祖母)(金村マネージャー/戌亥辰巳)

 

高田聖子さんもこれが舞台女優かとまざまざと見せつけられました…。

好きなセリフとかシーンありすぎて書ききれない…

細かい所で言うとマリアン姉さんの「相談してくれりゃぁもっと良い方法あったよ!!」が何回も思い出されるなぁ…

 

 中村さんも凄かった…感情をぐっとためてセリフを言うところとか、いかんせん声がとても艶っぽいので、一個一個のセリフに思わず聞き入ってしまった。

「ほっとしてんじゃねぇぞ?」

の登場は来るとわかっていても何回もビクッとなってた笑

 

戌亥と行代のシーンは大人の色気が凄かった!

「あーそうだったそうだった。あんたに教えてもらったタバコだった」

二人は何年前からできて居るのだろうか。

 

 

場面:料亭 ◆2幕

 

コージ:青

行代:この色

戌亥:黄

 

舞台中央に設置された料亭のセットで、食事をする5人。

社長のお酌をする行代やそれを見て自分にもお酌させるオツム弱子。コージが気に入らない社長は着ぐるみを提案し、笑顔で答えるも悔しがるコージ。

そんな中、写真集の話になり、行代が脱ぐことを知るコージ。更に社長が行代に対し「あわよくば抱けそうな」「落ち目」等の発言をしたことに対して、ついに我慢の限界がきたコージ。

 

「本当にいいんですか」

「何大袈裟にしてんのよ。いいに決まってんでしょ」

「この前本気だすって言ってたじゃないですか」

「だから本気出したんでしょ!」

「本気ってこういうことですか」

「お前らっ社長の前だぞ!」

「こんな男のために脱ぐのが行代さんの行く道ですか!!」

社長「おい!!今俺侮されたか?侮辱されたよな!お前ら担ぎ上げろ!!」

コージを引っ張り、担ぎ上げる引越し屋一同。コージは勢いをつけて起き上がり、ひとり高い位置から戌亥を指差し声を荒げる。

「だいたい!あんたが止める話じゃないんですか!惚れた女でしょ?!行代さんがやるって言っても、あんたが止めるのが筋でしょ!!」

社長「惚れた女!?」

「それが本当にやりたいことなら何も言いません…!それが五歳の頃から…コタツの上でみてきた夢なら邪魔しねえべ…!だども!!」

涙声になったと同時に思わず訛りが戻るコージ。再び奮い立たせるように引越し屋を振り払い降りる。

「じゃあはっきり言うけど!あんな歌売れないよ!!」

「じゃあ次また頑張りましょうでいいじゃないですか!なんでヌードなんですか!!」

「いまはヘアヌードが解禁されたばっかで波が来てんだよ!」

「流行り廃りの話はしてねえです!惚れたはれたの話です!どうなんですか!」

「……惚れてっからやってんだ…必死で魔法かけ続けてんだよ」

「魔法…?」

「綺麗にお化粧してもらって、キラキラした服着て、満員の客席でちやほやされて…魔法の時間でしょ?田舎の女の子が魔法をかけられて二十数年、時計の針が12時回っても輝いているためにはさぁ!ヘアーのひとつも出さなきゃいけないわけ!!!」 

ドンっと片足をテーブルに叩きつける行代。

オツム弱子「ふん(笑)」

「…本当に魔法なら、そんな必要ないでしょう!!?」

「じゃあ呪いだな!!!」

「そうね…いくつになってもスポットライト浴びたいっていう呪いにかかっちゃったの」

「夢みる呪いだよ……」

♪~(ここで流れる曲がまた秀逸…プップルップップーパララララ~みたいな…覚えているうちに弾こう…)

音楽が流れお互いにもたれかかる戌亥と行代。そのままキスしそうなほど顔を近づけるがお互いにふっと顔をそらす。

「こっちは呪われる覚悟でやってんだ!着ぐるみひとつで奥歯噛み締めてるような奴に邪魔されたくねぇんだよぉっ!!」

 

 あーーーこの二人にも幸せになって欲しいな…

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

西岡德馬さん

 (北野波平)

 

もう居らっしゃるだけでその存在感たるや…これぞ大御所!!

なのにめちゃめちゃチャーミングで。愛すべき北野波平。

 

北野波平先生の名シーン名台詞と言えば、スナックでの流れが一番に上がるのかな。

「客のため?何様だ!」「歌で誰かが死ぬのなら君が死ね!客を殺すな!」「いま歌っている歌を否定されたら自分自身が否定される、そんな歌を歌いたまえ!!」

序盤から少しふざけた印象の多かった(でもコージは最初から「北野先生以外歌に本気の人…」って言ってたからその凄さは分かってたんだよね、わざわざ青森から北野先生を目指してきたわけだし…)北野波平の真髄をみた瞬間だと、そう思った。けれど、北野波平はそんなもんじゃなかったんだよなぁ。

 

もちろん、そこも大大大好きなんですが、オキナワとのシーンも大好きで。

毎回拍手が起きるのが気持ちよかったし、毎回泣いてしまったシーンでもある。

 

場面:北野邸地下 ◆2幕

 

オキナワ:緑

北野波平:黄

 

オキナワが監禁されて早一ヶ月。

舞台上手に置かれた座敷牢の中で、ホウキを抱いてメロディを口ずさむオキナワ。それをそっと現れた北野波平が聞いている。

 

「ギターは好きか?」

「あぁ?」

「思わずほうきを弾いてしまうくらいギターは好きかと聞いているんだ」

 北野の言葉にはっとした様子で抱いていたホウキを投げ捨てるオキナワ。

「そろそろ自分がどういう人間だかわかったか」

「あ?」

「何もすることのないこの座敷牢の中で、でも、何をしてもいいこの座敷牢の中でお前がした事は、歌を作ることだ」

「暇過ぎたんだよ!」

「お前は、歌を作る人間だ。恐喝犯なんかじゃぁない!」

大声を上げた北野に立ち上がり、柵越しに訴えるオキナワ。

「それを言うためにわざわざ監禁したのかよ、どんなおせっかいだよ」

「俺を誰だと思ってる!」

「北野波平だろ」

青函トンネルの北の入口、北海道上磯郡知内町の出身でございます歌に真心を込めるそれだけを」

「知ってるよ!」

そんな演歌の王様北野波平は、貴様のような負け犬を見捨てない!なぜなら、貴様のような人間のために演歌があるからだ!貴様を見捨てたら、俺は演歌を歌う資格がないと思ったんだ。オキナワ、俺は嬉しいよお前が、そのー、あのーーーーー」

今日に言葉がつまり身振り手ぶりも込めて伝えようとする北野の様子にうろたえるオキナワ。

「どうしたんだよ」

「うぉーーーー!!!」

「こえーよ!!」

 

木製の柵を手で壊し持ち上げ投げ捨てる。その柵を掴んでいたオキナワも自ずと移動し、舞台下手に尻もちをつくように移動する。そんなオキナワの前の足を広げて腰を落とし、両手を広げた北野が腹の底から歌を出す。

 

「じーーーーーんせいはワン・ツー・パンチ汗かきべそかき歩こうよー…あなたのつけた 足あと にゃ きれいな花が 咲くでしょーーーーー 」

 あっけにとられているオキナワを起こすと、両手でオキナワの頭を掴み、おでこが付きそうなほどの近さで、囁きかけるように歌を紡ぐ。

「あなたはいつも新しい希望の虹を抱いているーーーーうあーーーーー!あぁ…」

そのまま後ろにぱたりと仰向けに倒れる北野波平。オキナワも手が離されたと同時に尻もちをつく

「おっさん…俺おっさんみたいな奴もう一人知ってるよ…」

「あぁそうか…」

「…おもしれぇ奴だったよ…」

「ま…そいつの話も聞きたいがな…まずは曲を完成させろ。出来がよけりゃ、この俺が預かってやる!」

「あーーーーーーーーー!!!」

叫びながら立ち上がると一直線に座敷牢の中へ戻り、投げ捨てていたホウキを手に取り振り上げて投げようとするが、そのまま固まる。北野は起き上がりそんなオキナワの様子を見守っている。

「うぉーーーーーー!!!!」

オキナワはホウキをギーのように持ち替え叫び声を上げた。

「よ!!!!かっこいいぞオキナワ!!!まるで……俺のようだーーー!!!」

 

ホウキをかき鳴らすと、まるで歌舞伎で見得を切る前のつけのように、ギターの音色が鳴り響く。

ジャン、ジャン、ジャン、ジャンジャンジャンジャンジャン、ダダッ!

「よ!!!どーーーーーだ!!!」

 

 

あーーーーーー素晴らしいこんなにも自然と心から拍手したくなる事そうそうない。

それにしても北野先生のお言葉は本当にどれも格好良すぎる…

そしてオキナワはここで自分のすべてを出してあの曲を書くんだね…

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

福士誠治さん/六角精児さん

 南風原太郎(オキナワ))(流しの大野/社長)

 

もう大好き!!オキナワ大好き!!!

なんだかんだコージのこと助けてくれるし面倒見の良い男…そのくせ不器用…でもそのまっすぐさが作る歌に表れてるのか…好き!!

師匠に弟子入りして、流しに行く時にママにツケにしてもらった時の「ありがとよー!」の言い方が個人的にとても好きでした。

 

六角さんは、個人的に相棒が大好きでずっと見ていた方だったので、まさか米村さんを生で見られるとは!っていうのが最初に抱いた感想だったけど、もうそんなこと忘れてしまった。師匠ーーー!

 

場面:みれん横丁 ◆2幕

 

コージ:青

オキナワ:緑

大野:この色

北野波平:黄色

 陛下、置き引き、幻覚、人殺し:この色

 

すっかり様子の変わった大野がみれん横丁に帰ってきた。「仕事を紹介して欲しい」と頼む大野に「旦那がそんなこと言う日が来るなんて」と驚く住人達。ちょうどコージも帰ってきたことを聞き、驚く大野。

 

「コージ!?あいつも戻ってたのか?」

「居るよー!」

舞台下手側のごみの山をボンっと弾き、中からコージが現れた。へにゃっとした表情を浮かべ、鉄筋の柱に顎を乗せる。(ここの顎乗せる所にクッションみたいなの置いてあった)

「デビュー、なくなりました!」

「どうしてまた」

「プロデューサーの社長殴っちまったんだとよ」

「そんなやつには見えなかったけどな」

顎を柵に預け、指折り数えながら言う。

「デビューも、テレサも、オキナワも、みんななくなりました。残ったのは、冴えない仲間と落ちぶれた師匠だけです」

へらっと笑いながら両手で師匠や横丁の住人達を指差すコージ。

「おま、失礼なこと言うな!」

「僕の人生!終わりです」

「旦那ぁ、なんか言ってやってくれよ」

「めんどくせぇな、そんな簡単に終わってたまるかよ」

「そうそう!」

「人生ってのは、すっぱり終われりゃいいけど、じわじわ枯れていくからやりきれないんだ(合掌)」

「旦那ー」

「もう、じゅーぶん歌いました!それで、届かなかったんです…意外と、さっぱりした気持ちです」

いそいそ立ち上がると大野に向かって敬礼のようなポーズをするコージ。

「お前言うほど歌ったか?」

「散々流しで一緒に回ったじゃないですか、コンテストだって、結構出てたんです」

舞台下手から、上手に居る仲間達の元へ近づき、焼いてあったバーベキューを取ろうとするとその前に置き引きに取られてしまう。両手でバーベキューの串を持つ置き引きさん。

「そこでお前は本当に、歌を歌ったのか?」

「じゃあなんなんですか」

「俺は流しの端くれとして、いつでも客のリクエストに答えられるように何千曲もレパートリーを頭に入れている。でも、それは本当に歌なのか?いや…楽譜だな。俺の口から出て、初めてそれは」

陛下「歌になる!」

「いや、音になる。お前の耳に届く…まだ歌じゃない!お前の心に届く…惜しい!まだ歌じゃない!お前が日々のあれこれに打ちのめされて、歯を食いしばっている場面で、頭の中で、いつかの俺が発した詞とメロディーが鳴り響いたら、その時初めてそれは…と呼ばれるものになる。だから自分の歌が歌だったかどうかなんて、すぐにはわからねえ。それは何十年も先のことかもしれない。十分歌ったなんて簡単に口にするな!!!」

大野が思い切り投げた鞄は陛下に直撃する。

陛下「いってーーーー!!」

「だども!!もう誰に何をどう歌っていいか…わかんねぇ」

声を荒げると同時に立ち上がるが、泣きそうな声になりながら俯くコージ。

「お前…何があったんだよ」

 

 

「そんなコージくんにとっておきの歌があります!」

 

静まり返った横丁の空気を切り裂くようにそういうと、舞台下手の階段上から北野波平、その後ろには茶封筒を持った大橋が現れる。

「「「北野波平だ!!」」」

「おっと、サングラスをしていちゃぁ誰だかわかりませんな」

「「「北野波平だよな」」」

「失礼しました、北野…」

「「「波平だーーーー!!!」」」

 階段下に駆け寄る横丁の住人。

「よう、久しぶりだな…大ちゃん」

「「「大ちゃん!?」」」

「何の用だよ…平ちゃん」

「「「平ちゃん!?」」」

 階段を降り始める北野。

「旦那!北野波平と知り合いなのか??」

「知り合いなんてもんじゃあない…ライバルだ」

「そう言うには随分と差が付いちまったけどな」

「なーに、歌はどっこいどっこいだ。ただ俺がちょっと色男だっただけだ」

 大野の横まで来てそう言うと、腰を振るジェスチャーを見せる北野。

「で、そんな色男がこんな横丁に何の用だ?」

「ちょっと見てもらいてぇもんがあってな、大橋」

「はい」

「巨泉か?」

 茶封筒を持った大橋は中に入っていた一枚の紙を北野に渡す。

 

cf.

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「曲も詞も、オキナワが書いた…もらって欲しい奴がいるらしいんだが…」

そう言うとコージに視線を向ける北野、それに沿うように全員がコージに視線を向ける。

「…へ?いや、おら受け取れねぇです!」

「なんで」

「その…ちょっといろいろあって、分じゃねぇっていうか」

舞台の一番上手でもじもじしながら俯くコージ。

そこにギターの音が、鳴り響いた。

 

「何もったいぶってんだよ!カッコつけずにさっさと受け取れ、この田舎もん」

舞台下手の階段上からギターを持ったオキナワが現れる。舞台の端と端に居る二人。

「オキナワ…」

「よう…噂じゃデビューなくなったらしいじゃねーか」

「耳が早ぇな!」

テレサは?」

「国に戻ったよ…」

「なら、もろもろ丁度いいわけだ!おまえがなーんもかんもよ!夢も希望も女もプライドもなーんもなくなったら、俺とちょうどよくなると思ってたよ」

「ほらよ」

もう一度コージに楽譜を渡す北野、受け取ろうと手を伸ばし受け取ったコージに一同は安堵の表情を浮かべる。

「気軽な気持ちで見るなよ!俺の思い全部のせたからな!」

その言葉に、コージは目を瞑り顔を上に向け、楽譜は胸に押し付ける。

「……じゃあやっぱり見ねぇ!」

「え!?」

 またも態度が変わったコージにオキナワが階段を駆け下り近づいていく。

「ちょっとぐらい見ろよ!」

「ちょっとも見ねえ!」

「いやイントロくらい見ろって」

「どうせいい曲なんだべ!」

「そうだよ!」

「じゃあなおさら見ねぇ!」

楽譜を地面に叩きつけるコージ、オキナワの来たほうを指差す。

「帰ってけれ!!」

「ここは元々俺の横丁だよ!!」

「「「俺の!?」」」

「おら、余計なこと捨てて身軽になって…なのに、自分のことだけでも重荷に感じてるんだ…今さら何かを新しく背負い込むことなんて…」

「なんだよ」

「おっかねぇんだ!!!」

ダンッと足を地面に叩きつけそう言うコージに、オキナワは殴りかかる。

「情けねえこと言ってんじゃねえよ!」

殴られ吹っ飛んだコージは、住人が持っていた空き瓶を奪い、オキナワに向かって構えた。

「おーおーおー!そういう顔してる時の方が好きだぜ?」

「見ねぇからな!」

「見ろよ!」

「見ねぇ!!」

 

オキナワはギターを陛下に預けコージを殴る。コージも反撃しようとなぜかゴミ袋を両手にもち投げつけたりするがもちろん当たらない。オキナワがコージの胸ぐらを掴みにじり寄る。 

「自分で歌えばいいべしゃ!」

「俺じゃだめなんだよ!!!!どんなに心をこめてかいた曲も!!!俺一人じゃ…客の心には届かない…俺はな、誰かの助けを借りないと、自分の思いを伝えられねえんだ!」

「離せ!」

「北野のおっさんも言ってたろ!?…歌は!!!自分自身でなくてはいけない!それを否定されたら、自分の全てが否定されるような歌を歌えって!」 

「そんなことは言ってない」

「いったよ!!」

大橋「言ってましたよ!」

「ほんじゃ言ったー!」

コージが投げ捨てていた楽譜を拾うオキナワ。 

これが伝わらなかったら、自分の全てを否定されるようなそんな歌を書いた!なのに…歌う前から否定しないでくれよ……な?」

倒れていたコージは、ゆっくりと立ち上がりオキナワを見る。コージの様子を見て、オキナワの表情が少し明るくなるが、悩んだ末に勢いよく土下座のようにしゃがみこんだコージに再びオキナワの表情歪んだ。

「堪忍してけろ……」

「こっちはもう吐いたゲロだ…今さら飲み込めねぇからな!これは置いていく!」

 バンッとコージの背中に楽譜を貼りつけ去っていくオキナワに、ギターを預かっていた陛下がそれを差し出す。

陛下「あ、オキナワギター」

「返せ!!」

 物凄く殴られ物凄く飛んで倒れこむ陛下…理不尽…

おっちゃん「どうすんだよコージ」

 顔を伏せたままのコージに近寄る北野と大野。

「オキナワに言われたよ…俺と君は似てるって」

「奇遇だな、俺も俺とコージは似てるといったことがある」

「あそー、じゃあ大丈夫だな」

その言葉に少しだけ顔を上げ、二人を見上げるコージ。

「…へ?」

 

「どっちに転んでも、歌は、捨てない」 

 

「存分に悩め」

笑い合う北野と大野。

 

 あぁ…すごく素晴らしいシーン…ずっともうここからラストまではずっと鳥肌がとまらなかった。この後戌亥さんがきて、コンサートの前座か決まって、楽譜見て、テレサのこと思って…打ちながら泣いている…

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

安田章大さん/シャーロット・ケイト・フォックス さん

(海鹿耕治)テレサ

 

もうこの二人のシーンは好きなところしかないんですが、全部書きたいけど…気力が…

最後の野外コンサートからラストまでの流れは…書きたい…

 

場面:野外ステージ ◆2幕

 

コージ:青

テレサ:ピンク

オキナワ:緑

アナウンサー:紫

ファン、ガヤ:この色

 

 

「みなさーん!お待たせいたしました!いよいよ、プラネット☆ギャラクティカの登場です!!!」

「フーーーー!!!」

「の、前にー?」

「はぁー?」

「本日のフロントアクト、演歌歌手、海鹿耕治さんの登場です!」

「は?演歌?」「誰だよ!」「あしか?」「プラギャラ出る前に雨降ったらどうすんだよ!!」

客の苛立ちの声の中、ステージに縮こまって登場するコージ。

「はいかーえーれー!かーえーれー!」

ヨシコがステージをうちわで叩きながら言うと、帰れコールに会場が包まれていく。

「はやくプラギャラ出しなさいよーー!!」

 上手上段に居たファンのひとりが、ステージに向かって空き缶を投げ入れる。それを鳴きそうな声で注意しながら拾うアナウンサー。

「物は投げないでください…!」

「どうも、海鹿耕治です」

「それでは張り切ってどうぞ!!!」

「すぐ終わりますから…それではカラオケテープ一曲目のやつお願いします」

「はぁ?カラオケ?」

「星影のワルツ」

「おじさんのうたじゃーん」「もういいよ!」

ガヤがやまない中、ギターを抱えたオキナワがゆっくりステージに近づいていく。 

「お前らちゃんと聴けよ!!!」

「オキナワ…」

「つめたーいこころーじゃ、ほら歌え!!」

さらにひどくなったガヤにアナウンサーがステージに出てきて腕で大きく×を作る。

「今でも好きだ(曲止まる)死ぬほどに…」

 

♪星影のワルツ

 

 

「はいはいはーい!海鹿耕治さんでした!本格デビューが待ち遠しいですね!」

「どうも、すいませんでした」

「では海鹿耕治さんに大きな拍手を!!」

 「ブーーーーーー」

「待てよコージ!もう一曲歌え!!」

「はぁテメー何言ってんだよ」

「頼む!こいつもっといい歌うたえんだよ!」

「オキナワ、もういいから」

「なぁコージ!あの曲歌えよ!頼む、こいつらに聞かせてやってくれ」

ブーイングを受けながらステージの裏へ戻っていくコージ。

「コージ!!!」

 

「待って!!!!!」

 

アイリーン「ゲッラーウ!!(getout)」

マリアン「はいさがってさがって!」

テレサ!?」

「私からもお願いします!もう一曲歌わせてあげて下さい!!!」

「え?外人?」「誰だよ」

動揺とともに騒がしくなる客席にコージがマイクを通して叫ぶ。 

「すいませんちょっと静かにしてけろ!!!!」

「は???」

テレサ!!!日本にいたのか??」

 

橋本「そー!でもこれから、強制送還で成田に行くのー!」

「え?強制送還?」

 素直すぎる橋本さんの言葉に慌てた様子の警官二人。

 

 

「さっき、コージの歌久々に聴いたら…ちょっと良くなかったね。さっきの歌、初めて聴く歌で、歌詞の意味もわからなかったけど、でも、前はそれでも、気持ちだけは、伝わったよ?拘置所の中でいつも頭の中で流れてたコージの歌は、こんなんじゃなかったよ」

「いつも…流れてた…?」

マリアン「いつもいつも、いつもいつもいつもいっつもだってさ!!」

拘置所??」

「何が足りないんだって思ったことがあって、うまく言えないんだけど…」

「じゃあ黙ってろよ!!」

そういってステージに上がってきたファンをオキナワが頭を叩いて戻す。

「そもそも、コージには、自分のことだけ考えて欲しくて…でも、じゃあ私って何って思ったりして…して…」

「いい加減にしなさいよ!」「プラギャラ待たせんなよ!」

マリアン「あーーーーーー!!!静かにしてあげて!!!!!」

そういうと着ていた服をはだけさせるマリアン、一瞬は引いたものの更に騒がしくなるガヤ。いてもたってもいられなくなったオキナワがギターをかき鳴らす。

 

テレサ!!!全部言えよ!!!」

「上手く言えないよ!!」

「上手く言えなくてもいいから!おいコージ!お前もなんか言え!!!」

 テレサを見つ上げたまま何も言えずに居るコージ。

「あぁ…」

 

 

「しーらーかーばー!青空、南風」

「こぶしさく、あの岡北国の…」

「あーあ北国の…」

 言葉が詰まってこみ上げる感情を搾り出すように声を漏らすテレサ

「あぁー…あーーーーーー!!!!」

座り込むように屈むと、手すりから身を乗り出しコージに向かって手を伸ばす。

「あーーーーーーー!!!」

 

テレサ…?」

「あーーーーーーー!!!」

「…あーー…あーーーーー!!!」

「あーーーーーーー!!!」

「あーーーーーーー!!!」

「あーーーーーーー!!!」

「あーーーーーーー!!!」

「あーーーーーーー!!!」

 

お互いに向かってまっすぐ手を伸ばし、言葉にならない想いをぶつけ合う。

痛いほど想いあっているのに、触れ合う事の出来ない距離。その姿は、まるで、ロミオとジュリエットのようだった。

 

「何これ何なの!?」

 

「それ!!さっきの曲、もう一度、サンハイ!!!!」

 

「今でも好きだ…死ぬほど、に」

 

ゴロゴロゴロ!!と雷が鳴ったと同時にパラパラと雨が降り始めた。

 

「わかった!わかった…さっき言えなかったこと、今ならちゃんと言える…さっきの歌に足りなかったもの、それは、私…私です」

 小さく手を挙げ、笑顔を浮かべるテレサ

「コージは、私とコージでコージだから…だから、私がいないとコージの歌じゃない…私も、私とコージで私だから…コージがいないと、私じゃない」

 

テレサの言葉に驚いた表情を浮かべるオキナワと泣きそうになるコージ。

「ちょっと待て…それって」

「オキナワ…」

「あぁ」

「この曲、テレサと書いたのか?」

ポケットからクシャクシャに丸めていたあの楽譜を取り出す。

「いや、俺ひとりで書いたよ!」

「なに…?」

状況がわからないテレサにコージは優しく笑みを浮かべる。

「んだな」

 

「オキナワギター!!!」

「あぁ、一発かましてやろうぜ!」

 くるっとオキナワと向き合うとギターのネックを両手で掴む。初めて出会ったあの日、恥ずかしさから北野の前で歌うのをやめた時と同じように。

けれど今は、その表情に恥ずかしさはない。そこにいるのは覚悟を持った男だ。

 

「1人でしょわせてくれべしゃ!」

覚悟を決めたコージの表情、その向こう側にいるテレサの顔を見たあと、小さく頷くとギターをおろしてコージに渡すオキナワ。

「…安物だ、濡らしてかまわねぇぜ」

 

「お前らいつまで話してんだよ!」

 雷の音と共に客の怒気も高まっていく。

 

「改めまして海鹿耕治です!もう一曲歌わせてけれ!」

 

Dのコードを鳴らしたと同時に一際大きな雷が鳴り、雨が激しくなっていく。

 

 

「ひとりで生きていけるのと」

「強がり放した手だけれど」

 

俺節

 

 

「ちょっとあんた」

「もういい!もういいよ」

一番が終わる頃には、モノを投げ込んでいた客たちもすっかり聴き入っていた。間奏中にテレサを見つめ頷きあい、少し振り返りオキナワと目を合わせると涙を流すオキナワと目が合う。力強く頷きあったあと二番を歌う。びしょびしょに濡れ、時に雨でやられたマイクの音が途切れ、けれどコージが歌う事をやめない。

やがて、会場にいる誰もがその歌に心を奪われていた。

そんな中、時間は無情にも過ぎていく。

 

刑事「すいません!!!時間です」

ハッとした表情のコージ、オキナワ、小屋の仲間たち、テレサだけはコージを見つめたまま笑顔を浮かべている。この笑顔を覚えてて…テレサはそのまま連れて行かれ、どうすることも出来ないコージは再びマイクに向かう。

 

「おまーーーえーーーぶしーーー」

 

最後の全てを吐き出したコージはギターを高々と掲げた。まばらな拍手から、いつしか会場は大きな拍手に包まれていた。

 

俺節(ピアノver)

 

 

(コージとテレサの想いを具現化したような歌である「俺節」は、なによりオキナワとコージの歌でもある。それを思いながら、オキナワの表情を観ながら聴く俺節も、本当に大好きだった。コージが「俺節」を歌う時の、福士さんの表情の演技が本当に本当に素晴らしかった。まっすぐに前を見据えてすべてを込めて歌うコージ、かみ締めるように涙を流すオキナワ、今この瞬間のコージの歌を全身に受け止めて笑顔のテレサ、この三人の表情にコントラストがあまりにも美しくて、切なくて、愛おしかった。)

 

 

 

 ―――翌日のみれん横丁

住人三人が1つの新聞を覗き込んでいる。

 

「なんだよ、俺が見てんだよ!!」

「見せろよ!」

「俺が拾ってきたんだよ!!」

「じゃあ声に出して読めよ!!」

 

「えー、土砂降りの中ー、必死で歌う姿に、集まった観衆は大歓声を送った」

「「おー」」

「ルックス、歌唱力共にかなりの素質を持った新人の、センセーショナルな登場だったといえよう」

「「おー!!」」

「今後の活躍が益々期待される(楽しみな?)、五人組アイドル、プラネット☆ギャラクティカであった…以上」

「以上!?コージの事は??」

「おいどこに行くんだよ」

「違う新聞拾ってくる」

「やめとけよ!よく考えたら前座なんかが新聞に載るわけねぇよな」

「会っても声かけづらいな」

「…せめてよ、俺たち三人だけはお前の歌で、震えたぞって、言ってやろう」

「三人だけか…」

 

溜息と共に肩を落とす三人。その時、横丁の奥から声が聞こえる。

 

「おーい!何だよこの新聞!!コージのこと載ってねぇじゃねぇか」

「あれは新聞に載ってもいいよなぁ!」

 

「お前ら!お前たちも行ってたのか!」

「当たり前だろ!小銭かき集めて行ったよ!」

 

「おーい!なんなんだよこの新聞!」

「違うの拾ってくる!」

住人が集まってくる。皆その手にはどこからか拾ってきた新聞があった。

「肝心のあいつらはどこ行った?」

 

覗き見「おい!!!きたぞ!!横丁の星だー!!!」

 

 

「だども~」

「だから良いんだってよ!」

 

 ♪みれん横丁のテーマがゆったりとしたピアノで流れる。

新聞に載っていないことを訴えるようなコージに、宥めるオキナワ。二人の表情はこの日の空と同じように晴れやかだった。そんな二人に駆け寄る住人たち。

「「「「おまえらー!!!」」」」

そんな仲間に囲まれ照れくさそうな、嬉しそうな表情を浮かべるコージとオキナワ。オキナワがコージに、ほら、といった仕草をしコージが持っていた新聞を高々と投げ捨てた。

 

♪みれん横丁のテーマ

 

 

 

  

 

▶ その他 劇中歌 

 

あと一幕の曲まとめも置いときます。

二幕も弾きたい。

 

♪一幕まとめ

 

 

♪オープニング

 

 

北国の春(ピアノver)

  

 

♪引越しをするなら教えてよ

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

ちょっとだけポエミーなこといいたい言わせて、

 

「必死に生きる」ってかっこ悪くて最高にかっこいい。

 

舞台上に立っていて、「俺節」の世界を生きている人々の「命」を感じた。演者の方々が魂を削って伝えてくれたものが、確かにそこにはあって。 ストレートな台詞も、歌も、全部全部まっすぐ伝わってきて、 いろんな場面のいろんなセリフが本当に素敵だったなぁ。音楽も、どのアレンジも本当に大好きだった。

数え切れないほどたくさんある大好きなシーン、大好きなセリフの中で、あえて1つ。脳内で響かせるだけで1秒で鳥肌が立つ、北野先生がコージにかけた 「どっちに転んでも、歌は、捨てない」 ぼろぼろでオキナワの曲を歌うことを拒否しているコージを目の前に、なんの曇りもなく放った言葉。立っている場所は違えど、歌うことをやめなかった北野先生と師匠。きっとこの先、オキナワと進む道が別れる日が来ても、テレサと2度と会えなくても、再び会えても、コージ自身に何があっても……コージは魂削って歌っていくんだろうな。 最後に自分の想い、オキナワの想いも、テレサの想いも、どうしようもない現実も全て背負ってどしゃぶりの雨の中堂々と歌う「俺節」は本当に格好良かった。あの演出で、本当にそのコンサート会場にいて、海鹿耕治の歌を聴いているようで、コージと出会って3時間半程だったけれど、そのすべてが一気に走馬灯のように流れてきた。

 

 当たり前だけど、舞台上にいる演者の方はもちろん、そこには間違えなく福原さんの情熱も、土田世紀先生の魂も、奥様の願いも、「俺節」に関わっているすべての人の想いが空間いっぱいに詰まっていて。椅子に座って正面から受け止めるだけで、こちらも心を揺さぶられ「生きている」ことを否応なしに実感させられる3時間半。舞台としては長く、真っ直ぐで泥臭くて熱くて濃く短い、まるで誰かの人生まるごと体験しているような感覚だった。 あんなに濃密で感情を根こそぎ揺さぶられる時間を過ごせて、本当に幸せだったし、間違えなく私の人生における宝物。 もう観られないことが、いまだに信じられないし、信じたくない。円盤化して欲しいし、いろんな人に見せたい…うぅ…

 

 

そして安田くん…、

 

「とんでもなく凄いもの見た…そしてその真ん中になってるのが大好きで応援し続けている人」っていう感動でなんかもう鳥肌がとまらなくて。足の先から頭のてっぺんまで浸しても有り余るほどの感動だった。

ばしゃ馬さんを観た時も感じた「作品を見て鳥肌が立つ」っていう経験をまた出来るなんて思ってなかった。安田くん主演で。幸せすぎる。

正直ばしゃ馬さんの時に感じた感動は、もう二度と、これ以上のものはないんじゃないかって思ったけれど、あった。あったんだよなぁ。

安田くんを選んで下さった福原さんには本当に本当に感謝しかないし、選ばれた安田くんにも誇りしか感じない。なにより、福原さんが安田くんを選ぶきっかけになったのが「ばしゃ馬さんとビックマウス」っていうのが…あの時感じた鳥肌はただの贔屓目だけじゃなかった。何度も言うけれど、吉田監督本当に本当にありがとうございます。スキャナーも、また違う意味で鳥肌立ちまくりだったし、あのキャスティングもばしゃ馬さんから繋がってるから…やっぱり吉田監督…神。

そして、今回の俺節でも同じような震えるほどの感動…というか言葉に出来ないんですけど、胸の中で膨らんで喉まで詰まるくらいの感情が、俺節で感じられた。もうこれ以上はない、って思わせてくれるものに出会えた。本当に安田くんを応援していてよかった。 目に見えて痩せていって、本当に命削ってるんだなって、心配な気持ちもあったけどそこにかける安田くんの想いの強さを感じることの方が多かったです。責任持って100%の力を注ぎ込める安田くんを本当に心から尊敬しているけど、どうか健康だけには気をつけてね…美味しいものたくさん食べて笑ってたくさん寝てね…

 

大千秋楽のカーテンコールで福原さんがおっしゃった、「この芝居を作り上げた、やり遂げた、今日この瞬間のおまえの顔を一生忘れない」

 

わたしもあの時のあの瞬間の安田くんの顔、一生忘れない!!!!!!!!愛されるに値する男(※福原さんのツイートより)安田くんバンザイ!!!!だいすき!!!!

 

 

 

 

おしまい。

 

  

▽2018/5/28 初日一周年に合わせ劇中歌引用追記